メンタルが強い人がやめた13の習慣 ~習慣その4から6~

【今回ご紹介の本】エイミー・モーリン著 長澤あかね訳「メンタルが強い人がやめた13の習慣」 講談社

今回は前回に続き、メンタルが強い人がやめた13の習慣のご紹介。習慣4~6です。メンタルが弱いという自覚がある方で、なぜ悩んでいるのかわからない方も多いのではないでしょうか?それぞれ性格別に陥りやすい悩みを知り、自分の悩みの由来を抑える生活にシフトすることが不可欠です。今回は悩みの習慣4~6、「どうにもならないことで悩む習慣」、「みんなにいい顔をする習慣」、「リスクを取らない習慣」をご紹介。それぞれの習慣に当てはまる方は、生活を見直してみてはいかがでしょうか?

 

④どうにもならないことで悩む習慣をやめる

 過去の失敗、人の感情、災害、病気は自分の意志ではどうにもできないことです。しかしながら、これらのことを思い悩む人がいるそうです(私もその一人です)。このような人は、一般に支配欲が強い傾向にあるのだそうです。現在生じている結果、現状は自分が起こした過去行動の結果であり、ひいては未来の出来事は現在の自分の行動で100%支配できると信じ込むタイプと換言できるでしょう。このタイプの人は、locus of control (LOC; 統制の所在)というものが内向きである傾向があります。LOCが内向きとは、先ほど述べた通り、自分の行動、意志で一般的にはコントロールできるはずの無い未来、人の感情、健康などをすべて支配できると考えてしまう考えかたです。一方でLOCが外に向いている人は「なるようにしかならない」と捉えるため、他者の感情や未来をむやみに支配しようとしません。
 特にこのタイプの問題は、人を信用できなくなる(自分のコントロールに置けないため)なり、友好な人間関係を築きにくいので要注意です。
【悪いことばかりではない】
 LOCが内に向いているのは、会社のCEOに多く見られる特性だそうで、自責型の努力家であることも特長の一つだそうです。しかし、度が過ぎてしまうと支配することにエネルギーを使い果たし、思い通りの結末に至らない場合、自責し不安に陥るリスクが高くなります。何事も適度に、LOCも外と内の中間が良いのでしょう。

【 どうにもならないことで悩む習慣 の問題点】

  1. 不安が増す(すべての支配は難しい。支配の失敗のたびに自責し不安が増す)
  2. 時間とエネルギーを無駄にする
  3. 人間関係を損なう(支配欲の強さから、人に指図が増え、信用もできなくなる)
  4. 人を厳しく裁くようになる(周りが自分と同じようにできないと腹が立つ)
  5. すべてにおいて、いたずらに自分を責める

 結局、すべてを自分の思い通りにしようと力を入れすぎ、結果として人間関係はおろか、自分自身の精神すらも台無しにしてしまうリスクがあるわけです。対策として、まずは考え方は以下のようにすると良いそうです。

【具体的な行動指針】

  1. 「自分の思い通りにならないことがある」ということを受け入れる訓練をする。
  2. 「思い通りにならない事象、未来」がもたらす不安や恐れを明らかにする。自分でコントロールできないことで恐れを抱く場合、それを紙に書きだすなどし、自分が恐れていることを知り、認めてやることが肝心だそうです。
  3. 自分が何とかできることだけ悩む。未来がどうなるかわからないならば、それを好転させる最善手を自分のできる範囲でやることです。
  4. 人を支配するのではなく、影響を及ぼす。自分の意見と異なる行動を人がとるとき、次の4点を守って人に影響を与える。つまり自分の意見を相手の選択に対して影響させることができるのだとか。①まず相手の話を聞いてから意見を言う。②それに対して意見と懸念を言う(ただし一回のみ、何回も言うと裏目に出やすいので)。③それぞれの意見をすり合わせたうえで、自分の行動を変える(自分の意見に沿ってもらえるような行動をとる)。④相手の行動の良いところを指摘する(相手が行動を変えてくれた場合、それを素直にほめる)。
  5. 受け入れる努力をする(こういうこともあるさ、と自らがおかれた事態を認めるとそれだけで人は強くなれる)。

事実をありのまま受け入れ、どうにもならないことを悩む習慣をなくせば、ストレスが減り、悩みが消え、良好な人間関係に囲まれた中でさらなる成功を手に入れられる可能性が高くなります。どうにもならないことで悩むことにエネルギーを費やすくらいであれば、事実を受け入れ、その次の一手を打つ努力をすれば、幸せになれるのではないでしょうか?

 

⑤みんなにいい顔をする習慣をやめる

 みんなにいい顔をする人も意外と多いのではないでしょうか?他人から「いい人」と思われたい承認欲求が強いタイプの人がこれにあたるそうです。みんなにいい顔をする生活を送っていると、他人が望む生き方をすることによって、自らの価値観を失うことにつながりかねません。それどころか本音が見えない関係を続け、結果として人間関係をギクシャクさせてしまいます。これでは本末転倒ですね。
 みんなを喜ばせようと必死に生きると、次の点でリスクがあります。

【みんなにいい顔をする習慣の問題点】

  1. 人生の時間を無駄にしてしまう(みんなのお願いを叶えるために自分の時間を使ってしまいます)。
  2. 他者から操られるリスクが高い(悪い考えの人間は、お人よしを見つけるのが得意です)。

そうならないためには自分の考えを優先し、毅然と生きていくことを選択した方が賢明です。そうはいっても中々「いい顔」がやめられない場合は次の行動指針に基づいて行動してみてはいかがでしょうか?

【具体的な行動指針】

  1. 自分の価値観を明らかとする( 人生の優先順位(仕事?家族?友人?お金?)を今一度明らかにしましょう)。
  2. 「誰かが怒ろうと構わない」、「全員を喜ばせることはできない」 と考える癖をつける
  3. 人からの頼まれごと、人の提案に対して、イエスか、ノーか考える時間をとる
  4. 人からの頼まれごとは自分のやりたいことなのか考える
  5. 人からの頼まれごとを引き受けたら、反対に何を手放すのかを考える
  6. 人からの頼まれごとを引き受けたら、何を得るのかを考える
  7. 人からの頼まれごとを引き受けたらどんな気分になるのかを考える

 当たり前のことですが、周りの人に「いい顔」をするということは、自分の大切な人(家族、子供、夫、妻)に対しては「悪い顔」をしているということです。体が一つしかないのだから、すべてにいい顔をすることは無理だということです。自分の価値観を軸に、しっかりとした判断を下し、自分の人生を生きていきましょう

 

⑥リスクを取らない習慣をやめる

 本当はやりたいことがあるのに、寸前のところで尻込みしてしまう。リスクをとることは簡単ではありません。今の仕事をやめたら、海外で勤務になるとは、などなど悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、リスクをとればより良い未来が待っているかもしれません。リスクを取らずにただ漫然と時を過ごせば、つまらない人生を過ごすことにつながりかねません。リスクを取らない人は、リスクを過大評価し、客観的に判断ができていない場合が多いそうです。
 例えば、飛行機を自分で操縦できないため、飛行機に乗るのが怖いと考える人は、自動車を使って移動をするでしょう。自動車は自分で運転できるため、よっぽど安心感があるわけです。しかしながら、
・飛行機事故で命を落とす可能性は100万分の1
・自動車事故で命を落とす可能性は5000分の1
だそうです。この数字を見ると、飛行機のほうが圧倒的に安全と言えるわけで、何事もリスクを評価する場合は、客観的なデータに基づいた方が良いでしょう。
 しかし、人は何かを決断する時、このように客観的に判断することが中々できません。著者曰く、人がリスクを判断するとき、以下のような状況で下されます。

  1. 状況における自分の力を見誤る(自分がリスクをコントロールできると感じると危険なこともやってしまう)
  2. 安全装置があるときほど無謀な行為をとる
  3. 力量か運かを見分けられない(運を自力で支配できるかのように振舞ってしまう)
  4. 迷信に左右される(お守りを付ければ事故が防げるのでしょうか?)
  5. 儲けが大きいと簡単に騙される(リスクが大きいとしても、リターンが大きければ積極的にリスクテイクをしてしまう)
  6. なじみある者に安心感を抱く(やったことがあることはコントロールできそうな気がするのでしょう)
  7. リスクの認識において、他人の力を信頼する(人がやってるから大丈夫。は嘘)
  8. リスクの認識において、メディアの影響を受けやすい(報道で伝えられることが安全とは限りませんし、危険とも限りません)

 あくまでも客観的に、数値化できるものは数値化してリスクの多寡を判断した方が良いと思います。次の指針をもとにリスクの評価をしてみてはいかがでしょうか?

【具体的なリスク評価の指針】

  1. どんな損失が考えられる?
  2. どんなメリットが考えられる?
  3. 目標達成の助けになる?
  4. 他にどんな選択肢がある?
  5. 最高のシナリオが実現したらどうなる?
  6. 最悪の事態とは何?(そのリスクを減らす手段も同時に考えておく)
  7. 最悪のシナリオが実現したらどうなる?(対策をいくつか用意しておき、最悪の状況が起きたら速やかに事態の収束にあたる)
  8. その決断が今後5年後にどんな影響を与える?(向こう数年間に大きな影響を与える場合、熟慮した方が無難です)

上の1~8を何回か繰り返すと、アイデア、情報がどんどん出てくると思います。その情報をシナリオ構築に付け加え、厚みのある予想、リスク評価をすれば、リスクテイクに大きな勇気を持てるはずです。
 リスクをとることは、無謀なギャンブルではなく、新しいことに挑戦し、人生を好転させる一つの行動だということです。

 

【感想 習慣4~6】

 今回も大変勉強になりました。私自身はLOCが高い傾向にあることを、本書を読んで初めて知りました。自分でコントロールできないことを思い悩み、時間を無駄にしたあのころを思い出すと、もっと早くに知りたかったとも思いました。しかし、30代の今になって分かったとしても、大変有意義な事実だったと思います。
 次回は習慣⑦~⑨ 「過去を引きずる習慣」、「同じ失敗を繰り返す習慣」、「人の成功に嫉妬する習慣」をご紹介します。一緒に勉強していきましょう。

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