メンタルが強い人がやめた13の習慣 ~習慣その1から3~

【今回ご紹介の本】エイミー・モーリン著 長澤あかね訳「メンタルが強い人がやめた13の習慣」 講談社

 「メンタルが弱いという自覚がある」、「自分のメンタルをより一層強くしたい」おそらくどんな方でもこのように思うことがあるのではないでしょうか?仕事でも、プライベートでも、不安とは不可分な人生を送ることが必要となっている今日、自らのメンタルを鍛え、不安に打ち克つ手段は持っておきたいものです。
 しかし、漠然とした不安は、そう簡単に拭い落とすことができず、常に頭の片隅にこびりついて離れないことも事実でしょう。原因は非常にシンプルです。

自分がなぜ不安なのか、理解できていないから

 なぜ不安なのかを理解せずに、不安だけを克服しようとするのは、なぜ体調が不調なのかを理解せずにあてずっぽうで薬を飲みまくることと同じくらい危険な行為と言えるでしょう。本書では、人が不安に陥る13の習慣が紹介されています。
 その13の習慣は以下に示す通りです。(今回は1~3まで紹介)

  1. 自分を哀れむ
  2. 自分の力を手放す(人の意見、言動に大きく左右される)
  3. 現状維持をする
  4. どうにもならないことで悩む
  5. みんなにいい顔をする
  6. リスクを取らない
  7. 過去を引きずる
  8. 同じ過ちを繰り返す
  9. 人に成功に嫉妬する
  10. 一度の失敗でくじける
  11. 孤独を恐れる
  12. 自分は特別だと思う
  13. 直ぐに結果を求める

 それぞれの習慣が単独、もしくは複合的に人を不安に陥れます。人の性格は十人十色です。性格が違うのに、不安を感じる部分、パターンが一緒のはずはありません。各々が陥りやすい不安の種類を見分け、それを補う手段を習慣化することが、漠然とした不安を取り除く最も効果的な手段と言えるでしょう。性格は変えられません。だからこそ、自分の行動を変え、それを習慣化することで不安がなるべく大きくならないようにするべきなのです。 思い当たる部分だけを読んでいただいてもかまいません。
 それでは、本書記載の「メンタルが強い人がやめた」それぞれの13のパターンの習慣と、それに対して実施するべき具体的な行動を見ていきましょう。

① 自分を哀れむ習慣をやめる
 自分を哀れむ行為は、「自分が不幸だ」「自分にばかり試練が訪れる」と考えやすい人に共通する行為だそうで、

  1. 時間の無駄
  2. さらにネガティブになってしまう
  3. ネガティブなことを考えすぎ、それを現実として引き起こしてしまう
  4. 自分を哀れに思う思考で頭がいっぱいになる
  5. 人生の良い面を見落とす
  6. 人間関係を悪くする

という点で悪癖であるわけです。この状況に陥った場合、それを感謝する習慣を身に付けることで克服することができると述べられています。例えば、「年収が400万円しかない」と自分を哀れむ場合、「世界のトップ1%の富裕層である」と考えると、現状に感謝できませんか?さらに、このブログを読めている時点で字が読めているわけで、10億人の字が読めない人と比べて恵まれているわけです。
 つまり自分への哀れみを、現状の感謝に変えること。現状、自分が持っているものに目を向けるだけで、精神的な落ち込みが無くなるということが示唆されます。
 現状に感謝する。これを実行し、習慣化する方法は以下の通りです。さらに詳しくは本書を買って読んでみてください。

  1. その日に感じた感謝していること、感謝したことを毎日日記に記す
  2. 毎晩感謝をつぶやく (Twitterなどでもいいかもしれませんね)
  3. 自分を哀れみだしたら、チャンネルを変えてやる
  4. 人が何に感謝しているのか聞いてみる
  5. 子供がいる場合は、子供に感謝するということを教える

【哀れみを感謝に変えるメリット】
感謝する人は病気になりにくい。(免疫が高くなるそうです)
前向きな感情をさらに呼び起こす。
社会生活を改善できる。
ということが述べられていました。

 

② 自分の力を手放す習慣をやめる
 この習慣を持つ人は、他人の意見、状態を過剰に受け止めすぎて、それ以外のことが考えられなくなるケースが多いそうです。
 この場合、自分の意見、行動、価値観を他人の言動によって左右されてしまうという状態であり、人生のコントロールが自分自身でできなくなってしまいます。すなわち、

  1. 自分の感情を他人に支配される
  2. 自分の価値を他人に決められる
  3. 真の問題に取り組まなくなる
  4. 状況の被害者になる
  5. 批判に神経質になる
  6. 目標を見失う
  7. 人間関係が壊れる

という点でリスクがあります。自分の能力を十分発揮できず、他人ばかりを気にすれば、人生の主導権を他者に握られてしまいます。いつの間にか自分がやりたいことを二の次にし、他者がやれといったことばかりに人生の優先度を捧げてしまうことになるでしょう。

【改善にはどうすればいいのでしょう?】

  1. まずは深呼吸をする(呼吸は自律神経に影響を及ぼすことが知られており、呼吸を整えるだけで落ち着くそうです)
  2. 落ち着くまで状況から離れてみる (批判、叱責された後は、落ち着くまで、その件は頭から切り離す)
  3. 気を紛らわす (散歩や読書で気晴らし)
  4. 人を許す
  5. 「誰かがこういうから」ではなく「自分がこう思うから」という基準で行動する癖をつける

【自分を手放さないメリット】
 自分をしっかり持ち、自分の意志で人生の選択をしている感覚(人生のかじ取り)が強くなるため、うつ病のリスクを低減されることができる。

③現状維持の習慣をやめる
 現状維持とはこの場合、いわゆる”ゆでガエル”のように変化を恐れるあまり、状況が悪化する中で現状を変えないことを指します。現状を変えることを恐れる人、不満のある現状を正当化する人が現状維持の習慣を持つ人と言えます。
【なぜ変われないのか?】
未来の不安の大きさ > 今の不満の大きさ

だからだそうです。つまり、現状を正当化しさえすれば、未来に待ち受ける不安を考えずに済むのでしょう。しかし現状維持にもリスクは付きまといます。例えば、糖尿病を患う人が、お菓子、ジャンクフードをやめられないという状況において、これを現状維持すれば、次に何が起こるのかは目に見えているでしょう。それ以外、以下の1~6が現状維持によって引き起こされる潜在的なリスクになります。

  1. 人生が退屈極まりないものになる
  2. 新しいことが学べない、スキルアップができない
  3. 人生が好転しない(自分の行動の範囲内の人生にまとまってしまう)
  4. 健康的な習慣を身に付けられない(例えば病的な肥満をそのまま放っておけば何が起こるでしょうか?)
  5. 置いてきぼりにされる(他者は常に新しいチャレンジのもの、成長を続けています)
  6. 先延ばしすればするほど、現状からの脱却が困難になる(一度染みついた悪癖はなかなか治せません)

「分かっちゃいるけど。。。」という心理状態なのでしょう。現状維持とは、すなわちコンフォートゾーンから抜け出さないことと同様で、一歩を踏み出す勇気がわかないこともあると思います。

【ではどうすればいいのでしょうか?】

  1. 計画を立てる(一気に変えようとしないこと。まずは30日分の目標を立ててそれをこなすこと)
  2. 1日単位の行動変化を明らかにする(例えばダイエットの場合、エレベーターを使わずに会談を使う、ジャンクフードを我慢するなど、具体的な行動目標をその日できる範囲で設定する)
  3. 障害物の予想とその対処方(例えばダイエットの場合、ラーメンが食べたくなったら、スープ春雨で我慢するなど)
  4. 説明責任を果たす(愛する人、家族に自分の目標の遂行状況を日ごとに伝える)
  5. 進捗を観察する(自分自身の成長の軌跡にもなります)

 現状維持が必ずしも悪いことではないでしょう。人生に何らかの変化を与えるときは、必ず変化のメリット/デメリットをリストアップし、比較検討すると良いそうです。この時、項目の数ではなく、内容を吟味することが大切です。

 

【ここまでの感想】
 非常に興味深い内容です。今まで私は多くの悩みを抱えてきました。博士課程在籍時は特に多かった気がします。論文のアクセプト、ディフェンスなどなど。その時はこの本に出合っていなかったので、不安の原因も知らず、自らを鼓舞することだけでその状況を乗り越えたことをよく覚えています。
 悩みには種類があり、各種悩みと個人の持つ性格に相性があることを当時は知りませんでした。私は単純にメンタルが弱いと思っておりましたが、不安の出どころを理解し、その不安をできるだけ抑える習慣を身に付けておけば、悩みと上手に付き合うことができたのかな。と考えます。
 次回は習慣4~6、どうにもならないことで悩むみんなにいい顔をするリスクを取らないという習慣を紹介します。私自身は習慣4に陥る傾向が最も高く、本書から明らかとなった有効な対処法を習慣として不安と上手に向き合っていきたいと思います。
 一緒に勉強していきましょう。

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