労働2.0 ~やりたいことで稼ぐマインドセットとは~

【今回ご紹介の本】中田敦彦 著 労働2.0 PHP 出版

 オリエンタルラジオのパーフェクトヒューマンの方、中田敦彦さんの著書です。最近はYouTubeで「中田敦彦のYouTube大学」という彼のチャンネルで世界史、文学、経済の解説など面白くてためになる動画をアップロードされているようですね。ですのでブログの読者様にもご存じの方が多いのではないでしょうか。

【雇用者/被雇用者;歯車としての社会人を自由に生きていく】

 冒頭、会社員は会社の歯車であるという旨が述べられます。会社員として働く限りは当然のことであり、経営者が高いリスクを負って会社を創業している一方で雇用者はリスクを負うことなく食い扶持を稼ぐことができるためです。
 しかし、本書は歯車として一生を終えることを推奨しているわけでは決してありません。著者は「やることをやった上で、やらなくてもいいことまでもやる」社員として生きていけば、歯車としての人生の自由度を上げていくことを推奨しています。
  仮に会社でサラリーマンをやるとしても、自らで仕事の意図を考え、先回りをした「やらなくてもいいこと」を率先して行うことで、ある程度の自由を手に入れられるということです。本書において仕事とは、人の役に立つ暇つぶしと定義されており、どうせ働くなら楽しく「やらされ仕事」ではなく、「やりたい仕事」をやっていくように促します。

【稼ぎ方が下手な日本人; 好きなこと=仕事にならない?】

 日本人のマインドは、いい会社に就職してお金を稼ぐことに終始していると著者は述べています。加えて、お金を稼ぐことが悪いことであると教育されているとも書いてありました。この辺りは別書籍「ロバートキヨサキ 著 金持ち父さん 貧乏父さん 筑摩書房 出版」にも書かれていることに類似していると思います。すなわち、お金を稼ぐ人の多くは、この本質に関してよく理解し、サラリーだけで生計を立てることを根本的に疑っているということが強く示唆されます。
  日本の教育には経営をするための授業がなく、基本的に下記の固定観念に陥っているとのことです。

  1. コンテンツのみを重視し、収益性を考えない「職人」になってしまっている
  2. やりがいを重視するあまり、収益に目がいかない
  3. コストパフォーマンスを考えず、長時間労働に終始してしまっている

 このように、仕事はつらくて金を稼ぐものであり、自分のやりたいことは楽しくて収益性の無いものである。という考えが浸透してしまっていると述べており、収益性のある、自分のやりたい楽しいことをやればよいという旨を強調します。

【”やりたい”ことを仕事にする ~”やれる”人と一緒にやる~】

 著者の中田敦彦さんは、PERFECT HUMANでおなじみのRADIO FISHという音楽グループを立ち上げたときの話で、自分が音楽をやりたかったものの、音楽の才能も、ダンスの才能もなかったが、中田さん本人が、弟と藤森慎吾(相方)さんにお願いをし多とのこと。彼らはそれぞれダンスと歌の才能に恵まれていたため、彼自身の才能を全く必要とせず、かねてからやりたかったライブを行うことができたと述べています。このように、やりたいことがある場合は自分がその道を究めること以外にも“やれる人”と手を組むことでも夢をかなえることができるということを見事証明しております。
 このように、お笑い芸人という職業に加えて音楽活動、そして高学歴(慶応大学卒)という性質を掛け合わせることで、唯一無二の存在になれたと本書で述べています。時として、自分の力が及ばない部分は人に頼るという戦略の有効性を身をもって示していらっしゃると思います。

【プロじゃなくても、プロのフィールドへ踏み込む】

 中田さんはプロの定義を、”お金をもらえたら”としています。つまり世界で一番のスキルや知名度を持っていなくても、立派にお金を稼ぐことができればもうプロと呼べるのです。そのためには“Just Do It” まずやってみることが大事だと説きます。
 まずやってみるという気持ちを持てば、完璧を最初から設定せず、恥をかきながらも新しい取り組みに挑戦し、そこから学ぶことがあるということです。

【他者をリスペクトし、他社に学ぶ】

 成功している人、成功している会社をみると羨ましい気持ちに加えて妬ましい気持ちが芽生えます。すると、彼らのやっていることをつい否定してしまいますが、そこが間違いであると中田さんは述べます。彼らのやっていることをリスペクトし、学べる部分は学んでしまうこと。これがあるべき姿であり、ビジネスの幅を広げるきっかけになると諭します。
 他者をリスペクトし、力を蓄え、仲間を増やしたら外の世界へ飛び出し、新し活躍の場を探すことを強く勧め、この本を結びました。

【まとめ】

  1. 会社員として働く場合は、仕事の本質を見抜き、先回りした仕事をすることで、会社員としての自由度が上がる。
  2. 自分のやりたいことを、収益性のある者に変えることで人生の自由度はさらに上がる。
  3. 自分のやりたいことで収益性を出すためには、”できる人”の協力を得る。自分がその道を究める必要は必ずしもない。
  4. 妬ましい、羨ましい他者はリスペクトを通じてビジネスモデルのヒントをもらう。

感想】

働き方、お金を稼ぐことに関して、非常に勉強になる一冊でした。いまだに日本の間で、会社で働くことだけがお金を稼ぐ手段であるという考え方が根強い中、収益を上げることに主眼を置いたビジネスの作り方、そして職人にならず、自分の能力に謙虚に生き、周りの力を借りながらやりたいことを仕事にするという考え方、参考になりました。次回は「藤原和博 著 本を読む人だけが手にするもの 日本実業出版社」を紹介していきます。一緒に勉強しましょう。

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