10万個の子宮 ~子宮頸がんワクチンの副作用は”ヒステリー”!?~

【本書の概要】

 子宮頸がんワクチンに関して、皆様はどれくらいのことをご存じでしょうか?2012年から、女優の相武紗季さんを広告塔として、子宮頸がんワクチンの接種を呼びかけるCMが頻繁に流れていたのを覚えていらっしゃる方も多いと思います。あのCMは2013年ころを境にパタリと止まってしまいました。子宮頸がんワクチンの接種自体を当面差し控えているということです。

 原因はご存じの通り、子宮頸がんワクチンに深刻な副作用が確認されたことにあります。テレビでも大きく報道されたため、皆さんの記憶にも鮮明に残っているかもしれません。村中璃子 著「10万個の子宮」では、ワクチンの副作用といわれる発作(痙攣、疼痛、意識混濁、知能低下など)が、実は心因性のヒステリーであり、ワクチンの接種と相関がないと述べています。ワクチン接種をしたグループと、ワクチン接種をしていないグループで統計的な比較調査を行った結果として、ワクチンの接種によって副作用が起こっていることを証明することはできませんでした。

 しかしながら、あの発作はワクチンの副作用であると結論付けられてしまいました。ヒステリーの一種が、ワクチン副作用であると結論付けられるに至るまでに、おおまかに分けて三つの圧力がかかったという向きの見解を、著者の村中氏は示しておりました。

 一つ目の圧力は、ワクチンの副作用が実在すると認定された場合に得をする研究者と製薬会社であると述べております。反ワクチン派に与する教授が、データの捏造が疑われる情報をメディアに提出するまでの行動に出たという見解が示されており、この行動の裏には、教授自身が業績を得るためであり、製薬会社から研究費をもらっていたことも一つの要因なのではないかと述べられておりました。

 二つ目の圧力はメディア。メディアは賛否両論がある場合、どちらかの論調に加担する形で記事を書いてしまい、結果世論を操作してしまう性質があるとのことです。ワクチン反対派の論調に加担してしまったため、今回のような結果がもたらされた可能性があるとのことです。

 三つ目の圧力は母親だそうです。これは非常にショッキングですが、「子宮頸がんワクチン被害者の会」は、「被害者母の会」といっても過言ではないほどの様相で、娘の病状が重い母親ほど偉いというような雰囲気が漂っていたそうです。発作がヒステリーであれば、自らの教育に何らかの問題があるということにもなるため、母親はそれを信じられず、認めたくない気持ちがあるのでしょう。

 原因はどうであれ、子宮頸がんワクチンを接種した少女たちの中で何人かには未だに発作が残っており、効果が無く、そして強い副作用のある治療を今も続けているという事実に目を向けるべきだと思いました。

 子宮頸がんは、ヒトパピローマウィルスに感染することで発症する可能性が高く、日本において、年間3000人の女性の命を奪い、また1万個の子宮を奪っているそうです。ワクチン接種で子宮頸がんの予防が可能なのです。薬害訴訟に決着がつき、子宮頸がんワクチンの接種が再開されるまでに少なくとも10年かかるとみられており、ワクチン接種を差し控えているこの10年の間で10万個の子宮が女性から摘出されることを示唆する、読み応えのある本でした。

【ソース】村中璃子 著 10万個の子宮 平凡社

【教訓】 一次情報の確認の大切さ

 私自身、本書を読むまでメディアの報道を鵜呑みにし、ワクチンの副作用を驚きの目を以て信じておりました。しかしながら、メディアは悪意の有無にかかわらず、何らかの意図をもって報道をすることがあるということを学びました。本書で得た教訓をもとに、知識をもとにメディアの報道を自分で解釈できるほどに賢くなる必要があると感じました。皆様も、ぜひ、本書をご一読いただければと存じます。皆様と一緒に勉強していけたらと存じます。

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